厄災か、福音か。そのウイルスは言語を破壊する――

【内容紹介】

201X年、突如として未知のウイルス性脳炎が日本国内で感染拡大する。 激しい高熱を発し、回復しても言語機能に障害を残すこの新型感染症は、聖書のバベルの塔にちなんで「バベル」と呼ばれるようになる。
蔓延するウイルスから言語と文化を守るため、政府は感染者と非感染者の〈住み分け〉を決意し、〈長城〉を建設する。

交錯する〈あのこと以前(ビフォー)〉〈あのこと以後(アフター)〉。 言葉を失う恐怖と戦いながら、生存をかけた模索が始まる――。

「人口の十四パーセントは、失われたわけではありません。言葉を――コミュニケーションの手段を奪われたのです。発病以前の知識や経験をすべて失ったわけではなかった。それを他人に伝える術を失ってしまったのです」



『バベル』オリジナルPV公開

【主な登場人物】

如月悠希 如月悠希(きさらぎ・ゆうき)
駆けだしの小説家。アフターの世界では〈ムーン・レディ〉と呼ばれる情報屋。
倉知渉 倉知渉(くらち・わたる)
悠希の年下の恋人。画学生だったが、バベルを発症して言葉を失う。
如月直巳 如月直巳(きさらぎ・なおみ)
悠希の兄で、ウイルスの研究者。
設楽俊美 設楽俊美(しだら・としみ)
政治家。バベルの感染者と非感染者の住み分けを提言する。
ケイ ケイ
アフターの世界で、〈ムーン・レディ〉をサポートする産廃業者。
ウィリアム・マロニー ウィリアム・マロニー
ジャーナリスト。バベル感染爆発後の日本に潜入する。


これは、ただの塀ではない。人間と人間を隔てるものだ。


「ミステリマガジン」6月号「国内レビュー」(福井健太氏)、読売新聞4月15日朝刊「エンターテイメント小説月評」(村田雅幸記者)、夕刊フジ4月23日書評欄、日本経済新聞4月23日夕刊「目利きが選ぶ今週の3冊」(小谷真理氏)、読売新聞5月11日朝刊書評欄(須藤靖氏)

・・・など、続々と評価の声が!

バベル 「バベル」 文藝春秋刊 1,700円+税

文藝春秋 BOOKS 『バベル』(冒頭の立ち読みができます!)
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163900407

本の話Web 「コミュニケーションの未来を描く物語」(作者より)
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2339

YOMIURI ONLINE 本よみうり堂「エンタメ小説月評」
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20140416-OYT8T50160.html

「本よみうり堂」書評 須藤靖氏
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20140513-OYT8T50298.html


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